「○○さんの記事、とっても読みやすいです!」「○○さんみたいな分かりやすい記事、自分にも書けるようにがんばります!」
あなたも1度ぐらい言われてみたいですよね?
読者にそう言ってもらうための第1歩となるのが、新しい文章力の教室という本です。

- ブロガー・ライターなど「読みやすい文章」を書きたい人
「新しい文章力の教室」を読むことで身につく力
そもそもあなたは、なぜ文章を書くのでしょうか?
きっとそれは、何か伝えたい事・伝えるべき事があるからですよね。
すると必然的に「相手が読んでくれる文章」を書く必要があります。

新しい文章力の教室では、良い文章をこう定義しています。
良い文章とは完読される文章である
「完読される文章」を書くスキル。これこそが新しい文章力の教室を読むことで身につく力です。

読みやすい文章を書くためのテクニック
新しい文章力の教室で紹介されている、完読されるための具体的なテクニックをいくつか紹介します。
- 文末のバリエーションに気を配る
- 漢字とかなのバランスに注意する
- 係り受けの距離を近づける

文末のバリエーションに気を配る
文末に何度もおなじ表現が続くと、文章が単調になってしまいます。
単調な文章の例
- 今日の天気は晴れです。最高気温は33度です。熱中症に注意が必要です。
この文章は、文の終わりが3連続で「~です。」で終わっており、単調な印象ですよね。
これでは読者に完読してもらえないので、文末にひと工夫してみましょう。
文末を工夫した例
- 今日の天気は晴れ。最高気温は33度です。熱中症に注意しましょう。

「文の終わりを連続して同じ表現にしない」というのが大きなポイントです。
実はこの記事でも、1文たりとも文末のバリエーションが連続しないように気を配っています。

漢字とかなのバランスに注意する
漢字ばかりの文章は黒っぽくて読みにくいですが、ひらがなばかりでも白っぽくて読みにくいです。

桃太郎で見る漢字とかなのバランス
- 昔々、或る所に、御爺さんと御婆さんが在りました。毎日、御爺さんは山へ芝刈りに、御婆さんは川へ洗濯に行きました。
- 昔々、あるところに、お爺さんとお婆さんがありました、毎日、お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。
- むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。まいにち、おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へせんたくに行きました。

係り受けの距離を近づける
係る言葉と受ける言葉の距離は近い方が読みやすいです。
新しい文章力の教室に実際に出てくる例を見てみましょう。
✖ 一気に後半、彼らの代表曲が次々に披露され、会場のファンの熱気が上昇した。
〇 後半、彼らの代表曲が次々に披露され、会場のファンの熱気が一気に上昇した。
最初の文章では「一気に何・・・?」というモヤモヤが残ったまま、読み進める必要があります。
それに対して2番目の文章はスッと読めますよね。
「本を買う前に、もう少し詳しく係り受けの関係が知りたい。」という方は、ぜひ瀬戸内ことりさんの主語と述語が遠すぎる問題に終止符を|箇条書き整理の具体的な方法を読んでみてください。

まとめ
この記事で紹介したのは、新しい文章力の教室に出てくるテクニックのほんの一部です。
ライティングスキルは一度身に着ければ、誰にも奪われることがありません。
そういった意味でも、早めに読んでおくことをおすすめしたい1冊です。
